高音質化に重要な新設計のデジタルオーディオ回路部は、最新のXMOSを用いたDDC(Digital to Digital Converter)回路構成で、デジタル信号からPCM、DSDを選択し、またMQAのデコーダー処理を行って、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いたDSP(Digital Signal Processor)へ送ります。DSDはFPGAに組まれたDSDデコーダーでデコーディングされ、DSPに送られます。そして、これらの処理されたデジタル信号はDSPのデジタルクロスオーバーネットワークを経て、アンプに入力されます。このアンプはコンパクトながら総合160W(40W×4)のフルデジタルバイアンプにより各々のスピーカーを駆動する方式で、2ウェイの高域(ツィーター)と低域(ウーハー)の互いの干渉を防ぎ、極めて歪の少ない高音質を実現しています。また、DDC回路とフルデジタルアンプを直結させてデジタル信号をダイレクトに再生するため、変換ロスが少なく、デジタルハイレゾ音源の良さをピュアに再現します。
今回、大容量のXMOSを用いてMQAのデコーダーを新設計することで、リニアPCM(192kHz/24bitまで)、DSD(DSD64のDoP再生)と合わせて3つのメディア(Multi)の再生ができるオールマイティなハイレゾ再生システムが完成しました。そして、本機は先行機の音質を大幅に改善し、設置条件によって生じるミラー効果(低音増加)を防ぐため低音調整機能(リモコン調整)を装備しています
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